d
  

           

No.375

我思う、故に我在り。
我思う、我在るが故に、我無し。
(絶対的存在を信仰するのはもう辞めよう。)

text : mama(美学者母)
2020年5月23日(土曜日
)執筆

 

 

みなさんトモダチンコ!!!
毎度おなじみ美学者母でござんす。

まぁ世の中「コロナ脳」で汚染されておりますが、
まぁ「放射脳」と同じ事態でございます。

以前にも申し上げましたが、
この様な事態にこそ人間の本性と言いますか、
その様なものがあからさまに、
表象化されてくるもので、
実に醜いものが観えてしまうわけです。

まぁそれも人間らしさではあるのです。

 

東日本大震災は、
2011年(平成23年)3月11日、
もうあれだけ色々「あーだこーだ」、
言ってた人間は、
もう何も言わなくなっている。
少なくとも私は、
現にこの様に311の事を常に考え、
情報を発信しているわけです。

つまり結局「他人事」な人間が、
一番その時に騒ぐのです。

今回の「コロナ禍」で騒ぎ立ててる人間も、
次に新しい問題が発生すれば、
すぐにそっちを騒ぎ立てるだけの、
「ヤカラ」として不安を煽る事をするのです。

まさに「無能なコロナ脳」。

この様な人間がなぜ存在してしまうのか。
それはある種の「人間の本能」だから、
と言えてしまうのかもしれません。

それは簡単に言ってしまえば、
「絶対的な何か」を信じたい、
というか「信じている」という事です。

その「絶対」とは、
「絶対的な神」かもしれません。
「絶対的な科学」かもしれません。
「絶対的な存在」かもしれません。

私達人間は一人では生きてはいけない、
だからこそ「絶対的な何か」を、
拠り所として我というものを、
「安定」させたいという、
「生理的」レベルでの、
「ホメオスタシス」として、
常にその安定性を確保しているわけです。

つまり「無能なコロナ脳」というのは、
人間が持つ生理的レベルの、
「自己防御本能」であるが故に、
余計にややこしいものであるのです。

何がややこしいのかというと、
この「自己防御本能」というのは、
生理的レベルの本能的「反応」であるので、
「無意識レベル」の問題であるから、
自分ではそれが「抑制」できないからです。

しかし「人間」だからこそ、
その「動物レベル」の「反応」を、
乗り越えていくことができるのだと、
私は考えているわけです。

先ほども述べましたが、
人間は一人では生きていけません。

だからこそ私達には「愛」があり、
「他人」をも「自分」と同様に、 大切にする事ができる。

この様な観点から、
「放射脳」や「コロナ脳」という、
「動物レベル」の、
「自己防御本能」を抜け出すヒントがある。

それは「絶対」という価値観を捨て去る事。
そして「自己中心的」な考えを捨て去る事。
そして「不完全な我」を引き受ける事。
それに必要なのは「愛」です。

「愛」とは常に「不完全」なものです。

当然一人では「愛」は体験できません。
また我が不完全であるからこそ、
我以外に「愛」を求めるのです。

つまり「愛」とは、
「不完全な我」を引き受ける事です。

この「世界」に「完全」な、
「絶対的存在」など「存在」しません。
「絶対的な神」、
「絶対的な科学」、
「絶対的な存在」。

当然ですが、
「絶対的な我」も「存在」しません。

例えば哲学者のデカルトの言葉で有名な、
「我思う、故に我在り」 という言葉からも理解できます。

それは、
「思う我」と「在る我」は、
同じ我で在ることは不可能であるという事からも、
理解できます。

「我が我」であるという「同一性」は、
常に「矛盾」を孕んでいます。
しかしその「矛盾」こそ、
「絶対矛盾的自己同一」としての、
「本質的人間」と言えるわけです。

この様な考察から私は、

「我思う、故に我在り。我思う、我在るが故に、我無し。」

この様な言葉で、
「不完全な人間」の哲学的回答を述べたいのです。

つまり私は根本的原理として、
「人間は不完全」である。

さらに「人間が認知する全ても不完全」である。
つまり、
「神」も「科学」も「存在」も、
全てが「不完全な人間」の「仮想世界」であり、
「仮想世界にある不完全な完全」なのである。

その様な「眼前たる現実」の真理にたどり着くには、
この哲学的言語を、

「我思う、故に我在り。我思う、我在るが故に、我無し。」

体験し深く理解する他ないのではないか。

「絶対」あるいは「絶対的」という、
ある種の「人間」に課せられた「誘惑」に、
「人間」がどの様に向き合っていくのか。

それは唯一、
「不完全な我」というものを引き受ける他無い。

 

 

 

美学者母

 

美学者母のスポンサー、サポーターになるにはこちら↓
クラウドファンディングでスポンサー、サポーターになろう↓