No.371

原油価格がマイナス化した意味。
所有時代の終わり
とシェアリングエコノミーの本質化。
(物質主義から情報主義へ)

text : mama(美学者母)
2020年4月21日(火曜日
)執筆

 

 

 

以前に金融経済での、
相場の底値というものの原理、
すなわち底値が切り上がる原理を、
言説しました。

https://www.machromatic.net/column_0364.html

その上で今回、
2020年4月20日に史上初めて、
原油価格がマイナス化したというニュースがあり、
今回その事も合わせて言説したいと思います。

まず私の言説の上での定義として、

実体経済=物質主義
金融経済=情報主義

という定義で言説しています。

私が以前言説した、
底値の切り上がりの原理の相場は、
金融経済=情報主義、
「通貨」対「情報」、
においての相場の原理であると、
ご理解いただきたいのです。

例えば為替のような、
「通貨」対「通貨」というものには、
適応しません。

具体的にどんなものが、
それに当たるのかというと、
実体のないものがそれに当たります。

例えば、
ビットコインなどは一番いい例だと思います。
もっと身近なものでいえば、
NYダウ平均は100年間上昇し続けています。

このビットコインとダウ平均の共通点は、
実体が無い「情報」という事です。
ビットコインは皆様もご存知の通り、
「情報」であり「物質」として存在していません。
NYダウ平均もアメリカの代表銘柄の、
株価平均型株価指数なので、
「情報」であり「実体」として存在していません。

しかしこのビットコインとNYダウ平均などでも、
実体経済に近いものと遠いものなどがあります。
ビットコインとNYダウ平均では、
実際に実体がある株式会社の株価平均、
その様な意味では、
NYダウ平均の方が実体経済に近いと言えます。

その上で今回の「原油価格のマイナス化」は、
現在の世界にとってどの様な意味を持つのか、
という事を考察していきます。

では今回の「原油価格のマイナス化」は、
どの様な状態かと具体的に言いますと。
原油を引き受けると現金を頂ける。
つまりガソリンを給油したら、
お金を支払うのでは無くて、
お金が貰えるという状態です。

もはやこれは異常な状態なわけですが、
同時に「物質主義」の時代が完全に終わったと言えます。

もはや「何かを所有している」という事の、
「コスト」が「パフォーマンス」を上回る。
その様な時代であるわけです。

これまでの時代というのは、
「所有」というものに「価値」が生じていました。
それが完全にパラダイムシフトしています。
それは例えば今回の「コロナパニック」で、
「テレワーク」が推奨され、
「オフィス」を所有すること自体が、
「コスト」であり「リスク」である。
その様な事が顕在化してきています。

家、土地、車などの、
物質的資産を所有している事が、
価値を所有している事の自明であり、
それは同時に幸福であったわけです。

しかしこれからの時代は、
その様な家、土地、車などの、
物質的資産を所有している事が、
コストである事が、
パフォーマンスを上回る時代が訪れています。

今回のコロナパニックによって、
完全に世界のパラダイムシフトが起こっています。

もはや世界は、

「持たざる者の時代」 になっていると、

考えられるのではないでしょうか。

 

これまでは、
「持っている事」に「価値」が生じていた時代。
しかしこれからは、
「持たざる事」に「価値」が生じる時代。

そしてこれまで余分に持っていた人間たちは、
それをお金を支払って誰かに引き取ってもらわなければ、
コストだけがどんどんと膨らんでいく。
その様な時代になっています。

「物理的所有」
「物理的移動」
「物理的交換」

これらの終焉がまさに 「物質主義の終焉」であり、 「
情報主義の始まり」なのです。

そしてアートでこの様な世界を予見したのが、
私、美学者母の「ウェブアート宣言」であり、
ウェブインスタレーションという概念なのです。

どうぞ皆様も、 「情報主義」という世界を前提に、
世界をサヴァイブしていってください。

 

 

 

美学者母

 

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