No.293

堀尾貞治さんが亡くなって。
具体美術から嶋本昭三、
堀尾貞治を通して関西の美術シーンを考えてみる。
(金魚の糞の取り巻きはさっさと消えろ)

text : mama(美学者母)
2018年11月5日(月曜日
)執筆

 

具体の堀尾貞治さんが、
昨日亡くなったという事で、
私も大阪で生まれ育って、
具体というものには、
多少の影響も受けたので、
何かしらの発言をしておきたいのです。

 

私が具体を意識したのは、
今から二十年ちかく前に、
嶋本さんの弟子のLOCOさんという作家の、
作品が気になって、
その時は具体とかあまり知らなかったのですが、
LOCOさんが嶋本さんの弟子で、
そこから嶋本さんの本とか読んだり、
美術史なんかを調べたりで、
具体を知っていったのです。

 

その後、
具体が再評価され始めて、
嶋本さんが色々なメディアに出だしたりしてましたね。

CMとかにも嶋本さんが、
クレーンで吊るされて、
絵の具が入ってる瓶を落とすパフォーマンスとかね。

堀尾貞治さんは、
大阪とかで一度は展覧会すると、
堀尾貞治さんの名前が記帳されてるのは、
有名な話ですが、
私が昔した展覧会でも堀尾貞治さんの記帳があって、
あ〜この人具体の人なんやなぁ〜、
程度に思っていました。

 

そんなこんなで、
私も20年以上関西のアートを見てますが、
世界的な具体美術の再評価もあり、
実際に白髪一雄の作品は、
サザビーズで5億とかで売れてますね、
それでそれ以降、
具体関係の人の取り巻きというのが、
どんどん増えていってるのを観て、
私は本当に気持ち悪いなぁ〜って、
かなりの嫌悪感を抱いていたわけです。

 

再評価された具体の人たちも、
その時にはかなり高齢になっていて、
みんないいおじいちゃんって感じで、
色々ちやほやされて嬉しかったのでしょうね。

具体の人たちも、
「権威」や「お金」も入ってきて、
いっぱい人が寄ってくるようになって、
まぁいい気分だったのでしょう。

 

嶋本昭三さんもその取り巻きも、
堀尾貞治さんもその取り巻きも、
やっと本人たちが亡くなって、
私が感じていた嫌悪感ってなくなるかもしれませんが、
いまだに嶋本昭三さんの名前使って、
どうにかしようって腐った人間がいますから、
堀尾貞治さんもそういった腐った人間がいるでしょうね。

そもそも、

具体美術協会のリーダー吉原治良は、

なんて言ってたんでしょうか?

「人のまねをするな」

 

これが具体の根本ですよね。

 

私は具体美術やその作家、
嶋本昭三さん、
堀尾貞治さん、
その他の作家はとてもリスペクトしています。

だからこそ、
誰とも馴れ合わず我が道を行っています。

これは「具体」に教わった事です。

しかし「具体」の現代の取り巻きは、
嶋本昭三さん、
堀尾貞治さん、
そんな人たちの「名前」や「権威」の恩恵を、
いかに自分に取り込めるかという、
まさに「具体」が一番嫌った人間たちです。

それは本人たちは良しとしたかもしれませんが、
その時の彼らは「いいおじいちゃん」ですから、
それを鵜呑みにして、
金魚の糞みたいに取り巻いていた奴らは、
本当に糞なのです。

少なくとも私は、
人一倍「具体」を愛していますし、
彼らの偉大さも知っています。

だからこそ、
この様な文章を書かせていただきます。

 

堀尾貞治さんのご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

美学者母

 

 

美学者母のスポンサー、サポーターになるにはこちら↓
クラウドファンディングでスポンサー、サポーターになろう↓