No.245

アートの文脈や理屈とか関係なく
自由に表現したい、
とか言ってホワイトキューブで
展覧会とかしてるやつ、
マジ救いようがないって話

text : mama(美学者母)
2018年4月29日(日曜日
)執筆

 

少なくとも、
今のアートを日本人は早く理解しないといけないし、
今からアートを志す人は絶対に理解しとくべきな事。

それは現代アートは文脈や理屈だという事ね。

すごく基本的な事を言うと、
現代アートは資産として考えられているわけです。
つまり資産には価値があるので、
その価値はある一定の尺度で測られなければならない。
それが現代アートの文脈やロジックで、
現代アートの価値というのは、
その構造や理論、
文脈そのものが価値担保になっています。

その上で今日本でいう現代アート、
それは僕も含めて現代アートではないという事です。
それはそもそも市場原理に基づく、
アートマーケットにのっていないからです。

いわゆる現代アートとは資産価値がなければ、
現代アートではないのです。
それは資本主義をベースにしたアートには、
自明なのです。

でも日本では色々な場所で現代アート、 現代アート、
現代美術とか聞きますが、

それは欧米の現代アートの作品構造を真似ている、
それだけに過ぎず、
本来アートマーケットで、
市場原理に基づいて取引されていないものを、
現代アートや現代美術と呼ぶのはナンセンスなのです。

その根底には、
日本にはアートを資産と認識する素地がないので、
今のような矛盾する現象が起こっています。
アートを売買する素地が無い日本だけれども、
欧米の現代アートのフォームは輸入されている。
そのようなフォームに則って作品を創る、
ですので、
僕も含めてアートマーケットで取引されていなくても、
現代アートや現代美術と名乗るしか、
方法がないという、
なんとも腐った日本アートの現状です。

という事で、
僕たちが何を言おうが、
アートというのは、
欧米のものであり、
そのフォームに則り作品を創作するわけです。

が、そんな基本的な事さえ理解されていない、
アーティストがゴロゴロといるわけです。

Facebookなどでよく聞く事なのですが、
この様にアートを文脈や理屈で考える事を、
やたらと否定する人が多いわけです。
「私は文脈とか理屈にとらわれない」
「文脈とか理屈より大切なものがアートにはある!!!」
とかね、よく言ってるわけですwww

それで写真とか見ると、
ホワイトキューブで普通に展覧会してるわけです。

ん?ホワイトキューブの意味知ってるのか?
ホワイトキューブ自体、
西洋美術の文脈の大きな意味だぞwww

お前は気づいていないが、
もうすでに西洋のアートの文脈、
フォームだぞ。。。

 

本当に「無知」とは怖いのですよね。

 

そもそも西洋の文脈や理屈から自由になろうとすれば、
少なくとも、
西洋の文脈や理屈を理解していなければならない。
そんな事さえも知らないで、
「私は文脈とか理屈にとらわれない」
「文脈とか理屈より大切なものがアートにはある!!!」
ってのは身の程知らずでしかない。

やはり自由になるには「知性」が必要です、
「教養」が必要です。

それをわきまえず「自由」を叫ぶのは、

「救いようのないバカ」

この様にもう長い間アートの啓蒙活動してますが、
全く理解が進みません。

まだまだ地道な努力を続けていくしかありません。

 

 

美学者母

 

 

美学者母のスポンサー、サポーターになるにはこちら↓
クラウドファンディングでスポンサー、サポーターになろう↓