No.206

芸術家YouTuberとして、
言葉としての音、観るとしての映像、
それらに対する考え
(伝えたい事を伝わる様にするという事)

text : mama(美学者母)
2019年1月3日(木曜日
)執筆

 

皆さま2019年、
あけましておめでとうございます。

という事で2019年になったわけですが、
今年からYoutubeを本格的に運用していく予定です。

Youtubeのチャンネル自体は、
10年以上前から持っていて、
色々と映像をアップしていたのですが、
アート活動のツールとしては、
なかなか使えていない状態でした。

 

そんな中で、
今回本格的に運用を始めていこうと、
考えているわけですが、
なぜこのタイミングで、
アート活動としてYoutubeを、
本格的に運用していくのか、
それを述べていきたいと思います。

それは実は簡単な事で、
もはやこの時代において、
私たちのような創造者、
表現者の活動のツールとして、
Youtubeなどの映像を使わないということは、
もはや活動を放棄しているのと、
同じ様な事になってきているという事なのです。

 

しかしなぜ私が今まで、
Youtubeなどの映像での活動を、
躊躇してきたのかというと、
Youtubeなどの映像媒体での、
情報伝達の構造的問題があったからです。

ではその構造的問題とは一体何かというと、
それは映像の本質的な芸術構造が、
時間軸を持ち、
その連続性が対象者に受動的に与えられ、
感覚的領域において、
その情報は消費されるという事です。

つまり簡単に申しますと、
こちらが伝えたいというものが、
そのものの本質という深さではなく、
表層的なものとして扱われ、
その伝えたい本質が、
伝わりにくいという構造的問題です。

今私が文章を書いている様な、
文体としての言語表現では、
芸術構造として奥行きというものが、
ある程度存在するのですが、
映像というのは、
非常に奥行きを持ちにくいという、
芸術構造の問題があります。

その様な考えから、
自分自身の考え、
表現や創造というものを、
なかなか映像にするという事に、
踏み切れなかった理由になります。

 

しかし時代は待ってくれません、
あらゆる表現形態は、
ある種表層的な映像へと流れ、
また表現を受け取る側も、
映像中心の世界へと入っています。

そんな中で、
なんとか私も映像を使わなくては、
この時代においていかれる、
その様な危機的状況をブレイクスルーすべく、
色々と考え抜いた結果、
映像というものの捉え方を、
私自身の中で変化させる事にしたのです。

それは、
映像をただの拡散ツールとして割り切る事です。

この様な考え方は、
アーティストや様々な表現者、
創造者に見習って欲しいのです。

なぜならば、
現在のアーティストは、
自分自身の作品を創ればそれで終わりです。

そしてなんとなく個展などの展覧会をして、
いつも決まった様なメンバーに見てもらって、
それで終わりです。

私は今のアーティストや表現者、
創造者に一番足りないのは、
より多くの人に認知してもらう努力だと考えています。

 

つまり作品とは「伝えたい事」ですが、
「伝えたい事」を「伝わる様にする」努力を、
全くしないのです。

これって実は、
一般的な常識からすると、
非常におかしな事なのです。

例えば普段のコミュニケーションでも、
自分が「伝えたい事」があれば、
伝えたい人へ「伝わる様にする」、
つまり「話す」わけですが、
今のアーティストや創造者、
表現者は「黙っている」だけなのです。

普通は「黙っていれば」、
何も伝わらない事が理解できますが、
今までのアーティストや創造者、
表現者はそれを理解していないし、
自覚していないのです。

つまり私にとって、
今回Youtubeを本格的に使っていこうと、
考えているのは、
「伝えたい事」を「伝わる様にする」、
その「伝わる様にする」方法なのです。

 

それはまず私自身のアーティストとしての、
「認知度」を増やす事、
美学者母という存在を「拡散」する事、
つまりそれは、
本質的に私の「アート」を体験、
理解する対象の、
「絶対数」を増やす事なのです。

情報の伝達というのは非常に難しいです。

伝えたい事が、
誤解して伝わっていく、
そんなことは当たり前にありますし、
どんどんと自分を嫌う人も増えてきます。

しかしその様な事を怖がっていては、
本当に、
本質的に「伝えたい事」を「伝わる様にする」、
その様な事をスケールすることができません。

私が本質的に伝えたい体験して欲しい、
「アート」を例えば一人増やそうとすれば、
百人の人の誤解を産まなければならない、
しかしそのリスクを負っても、
一人増やせるメリットを優先させたいのです。

 

私が今回Youtubeという映像媒体を通じて、
何をしたいのか、
そしてなぜこのタイミングなのか、
その様な事を述べてきましたが、

これからの、
アーティストや創造者、
表現者には当たり前の方法論になるでしょう。

 

 

 

 

 

美学者母