No.0008

『ごっこ論』(美術理論 著者 美学者母)

text : mama(美学者母)

 

私たちは子供の頃によく「鬼ごっこ」や「警察ごっこ」など「ごっこ」、
というものをして遊んでいたのではないだろうか。
私の記憶には色濃くそのような遊びが 思い出として残っている。
大人と呼ばれる年齢になり、そのような幼少期の遊び、
「何々ごっこ」を思い出すと微笑ましくも思う反面、
大人の世界で生きている 今でも自分自身や社会を客観視してみると、
世の中のすべての事情が幼少期の「ごっこ」の、
延長線上でしか無いのではないのか、
とふと思う事が度々あるのであ る。
ショッピングセンターで観る「家族」。
ビジネススーツをきちっと着こなしている「会社員」。
道路で交通違反を取り締まっている「警察官」。
病院で診察 している「医者」。
それらはすべて、「ごっこ」。
子供の頃にしていた「何々ごっこ」、
と全く変わらない同一のものと観る事ができるのではないか。
そもそもそ う思った事が私の「ごっこ論」の始まりである。                                       

2013年7月1日 美学者母

 

           

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