プロジェクト

QR Installation

QR Installation

物理空間と情報空間を接続するコードのインスタレーション

概要

QR Installationは、QRコードを単なる情報取得のための記号としてではなく、物理空間と情報空間を接続するインターフェイスとして用いるプロジェクトである。鑑賞者の読み取り行為によって、場所、身体、端末、情報が接続され、作品がその都度成立する。

QR Installationは、2020年に開始されたプロジェクトである。QRコードを、情報へアクセスするための便利な記号としてだけではなく、物理空間と情報空間を接続するインターフェイスとして扱う。
QRコードは、それ自体ではほとんど意味を持たない視覚的パターンとして存在する。しかし、スマートフォンなどの端末によって読み取られた瞬間、その場所と情報空間のあいだに接続が生じる。鑑賞者の身体、端末、場所、ネットワーク、表示される情報は、一つの出来事のなかで関係づけられる。
このとき作品は、壁面や紙面に配置されたQRコードだけに存在するのではない。コードを読み取る行為、その行為が起こる場所、接続先の情報、端末の画面、鑑賞者の移動や判断を含めた一連の関係のなかで作品が成立する。
QR Installationにおいて重要なのは、物理的な対象とデジタル情報を別々の領域として扱わないことである。QRコードは、その両者を一時的に接続し、物理空間のなかに情報空間への入口を生成する。逆に、情報空間もまた具体的な場所や身体的行為と結びつくことで、現実のなかに位置を持つ。
この構造は、Web Installationから継続しているインターフェイスの問題を、より直接的に現実空間へ持ち込むものである。Webへのアクセスが画面の内部に閉じず、具体的な場所、身体、移動、選択と結びつくことで、作品は現実接地された出来事として生成される。
後の生成学から見れば、QR Installationは、異なる位相に属する空間を一つに統合するのではなく、その接続面そのものを作品として扱う実践として位置づけることができる。QRコードは、完成された意味を提示する記号ではなく、接続を発生させる契機として機能する。作品性はコードそのものではなく、そのコードによって開かれる関係と接続可能性のなかに現れる。

Keywords

QR Installation;QRコード;インターフェイス;物理空間;情報空間;アクセス;読み取り;身体;端末;生成;現実接地