No.004

中国の風

photo : mama
text : mama

 今回は神戸南京町中華街を訪れました。日本にはこのような大規模な中華街はもう一つ横浜にもあり、もちろん日本以外にも世界中に中華街はあります。日本の中で異文化を感じれる場所というのは本当に少ないですよね。そんな日本でこの中華街は数少ない異文化を感じれる場所ではないでしょうか。
 中華街の出入り口にある門。現在中国は凄い勢いで経済発展を続けています。しかし中国は、経済は資本主義、政治は共産党一党独裁の政治と相反する形で、経済と政治がねじれをおこしています。これから中国では色々な問題が起こってくるかもしれません。
 このような出店がたくさんありますが、出店が販売している食べ物がどこも同じ物ばかりで、何か物足りない気がしました。当然、味はその店その店で違うのでしょうが、もっと店ごとに違う物が置いてあればいいのにと感じました。
 ここはちょうど中華街の中心にある広場です。ここで少し中国のアートの情報を。2005年現在、中国の現代美術アーティストの作品が世界で凄く人気を集めています。特にヨーロッパなどのコレクターが中国のアーティストの作品を買い集め、どんどん価格が急騰していて、中国の現代美術はバブルな状態です。若手アーティストなども青田刈りの状況のようです。日本でも昔、日本画などの世界で作品の価値に関係なく価格が急騰した時代がありましたが、中国でもそういった危険性はあります。しかし今中国の現代美術が熱く盛り上がっているのは確かなようです。
 凄く美味しくて有名な豚まん屋さん。ちょうど上の写真の広場の横にありますので、南京町中華街に行かれましたらぜひ食べて下さい。
 日本に居ながらにして中国の風を少し感じる事ができました。経済やアート、色々な分野でこれからの中国が楽しみです。過去の問題は色々ありますが、未来に向けて日中友好の架け橋に、この中華街がなってくれるといいですね。