No.0161

戦争で日本人が死ななければいいという
想像力の欠如

text : mama(美学者母)
2016年10月23日(日曜日
)執筆

 

今日、自衛隊の殉職者のニュースを観て、
その上でSNS上に色々な意見がありました。
例えば、ここ最近殉職者が増えているのは、
海外派遣があったせいだとか、

でもそもそも、
これって日本人が行かなかったら、
他の国の人が行ってたわけです。

もちろんその前に、 国とか国家の議論が必要なのだけれど。
アプリオリに現在の国や国家体制というものを受け入れた、
そういうところから議論を始めると。

昔にイエローモンキーってバンドの「JAM」って曲、
その歌詞を思い出します。
その歌詞は航空機の事故で、
「 乗客には日本人は居ませんでした」
というニュースのアナウンスを取り上げている。

少なくとも、日本人に犠牲者はいなかった、
それは報道としては正しいものだと僕も思います。

しかし人間の根源的な原理として、
国、とか国家によって人の重さが変わってはいけない、
それも皆さん分かりますよね。

それで自衛隊とか憲法9条の問題だけど、
マクロ的に考えて、
今の世界ってのはすべて相互に影響を受けるわけだ。
更に世界の戦争や争い事は一向に終わらない。

そんな中で国際社会や一部の国では、
軍事力を使って平和を守っているわけです。
当然そこには色々な国の人たちが死んでいるのですが、

そこに日本人は居てはいけないという、
しかしそれは本質的に間違っていないか???

外国人が戦争や争い、
そこからの平和を守って、
戦死しても、それはいいけど、
日本人が死ぬのはいけない。

それって日本人を特別扱いしてるのではないか?
むしろ憲法9条は責任放棄なのではないだろうか?
日本人の死はだめで、
アメリカ人やイギリス人、フランス人の命の上に、
どかんと平和を満喫している日本人。

根本的に日本人が死ななければ、
他国の人が死んでいるという現実。
その現実を直視しないで、
平和だ平和だと言えないということ。

今の日本人にはそんな想像力すら欠如しているのだ、
と残念に思う今日この頃です。

最後に僕は日本はちゃんと独立国家として、
軍隊をしっかりと運営し、
さらに核武装もし、
世界の平和を守っていくべきだと考えています。

もちろん憲法は一から作り直すべきです。

 

美学者母