No.194

他者性の理解こそコミュニケーションの原理

text : mama(美学者母)
2017年1月18日(水曜日
)執筆

 

(あの人はそういうの嫌がるよ)
(あの人は礼儀に厳しいよ)
(あの人はもっとこういうのが好み)

上記の様にでかい顔で他人を代弁する人間が居る。
お前は誰だ?
お前がその人間の何を理解しているのだ?
お前が理解しているのはその人ではない、
お前が創り出したその人間にすぎない。
お前はその人の1パーセントも解っていないだろう。

自分の考えや感覚、
思い込みを過大解釈して、
自分が感じることや、
考えることが、
他人も自分も同じなのだという立脚は、
自らの分際を知らないということなのだ。

こういった他者同一性を盲信している人間ほど、
コミュニケーションの本質を理解していない、
また他者への敬意、
尊敬が無く、
自分本位の解釈に世界を収縮し、
小さな世界の井の中の蛙となっているが、

その己の立場さえも理解できない。

己の分際を知れや。

 

美学者母