No.0043

日本人論から考える現代アート

text : mama(美学者母)
2014年1月20日(
月曜日)執筆

 

最近こういう日本人論も知られる様になってきているのだけれど。
まぁ文化的側面、 具体的に村上隆の「スーパーフラット」が打出した、
コンセプトに類似するわけだが。
だからこそ日本では現代アートは根付かないという確信を得るのである。
現代アートを専門領域にしている私自身が、
日本では現代アートは絶対に根付かないという確信に満ちあふれているのも、
ある意味滑稽ではあるのだがである。
現代アートを広めたいという個人的な欲望はあるとして、
逆にアンチテーゼとして現代アートは日本には絶対根付かない、
というものを理解する事が、
今の日本の現代アートを専門領域にする者に求められているし。
その上でコペルニクス的転回を画策し、
日本のアートにブレイクスルーを起こしたいし、起こすべきだ。
こういった事は文化的な側面だけでなく、
美学、経済学、政治学、科学などあらゆる叡智を結集し、
ある種革命じみたショックが必要なのだ。